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マリオオデッセイチームが提案した3Dドンキーコングゲーム

Authore: Alexanderアップデート:Sep 17,2025

ドンキーコング バナンザ 開発秘話が明らかにした起源

オデッセイチームから類人猿アドベンチャーへ

「ドンキーコング バナンザ」が初めて話題になった時、ゲーマーたちはすぐに『スーパーマリオ オデッセイ』の開発チームとの関連性に気づいた。この予想は正しかったが、オデッセイのDLCや続編として始まったという噂は、結局ただの噂に過ぎなかった。

IGNの独占インタビューで、プロデューサーの元倉健太氏(『スーパーマリオ オデッセイ』元ディレクター)はバナンザの誕生秘話を明かした。このプロジェクトは、任天堂の小泉歓晃氏がオデッセイチームに直接「3Dドンキーコングアドベンチャーの制作」という大胆な提案を持ちかけたことで始まった。

大猿の復活

最後の自社開発タイトル『ジャングルビート』から20年経ってなぜドンキーコングを再び取り上げることにしたのかと問われると、元倉氏は興味深い見解を述べた。「任天堂には豊富なキャラクターがいるため、どのシリーズがその時々で最も盛り上がるか常に検討しています。ただ」と笑みを浮かべながら付け加えた。「正確なところは小泉さんに聞かないとわかりませんね」

レジェンドたちとの相談

開発は2つの重要な助言から始まった。まずチームはドンキーコングの生みの親である宮本茂氏から知恵を借りた。「宮本さんは、雷のような手叩きや強力な息攻撃など、ドンキーコングの特徵的な動きでそのパワーを表現することを強調されました」と元倉氏は振り返る。

また『ジャングルビート』のディレクターだった小泉氏にも相談。小泉氏はDKの独特な身体構造を指摘した。「あの長く力強い腕が焦点になりました。マリオの汎用的だが非力な動きとは根本的に異なる点です」と元倉氏は説明した。

ボクセル革命

一方、オデッセイのプログラマーが実験していたボクセル技術がゲームの方向性を変えつつあった。『オデッセイ』でチーズ掘りや雪踏み付けに登場したこの3Dブロック技術をさらに発展させ、プレイヤーが劇的に環境を変形させられるようにした。

「DKの怪力とこのボクセル技術を組み合わせた時に魔法が起きました」と元倉氏は明かす。「これがコアゲームプレイになったのです。DKにしか成し得ない、物理演算を駆使した大規模破壊の快感です」

高橋和也ディレクターとの詳しいインタビューでは、バナンザのDKシリーズにおける位置づけや次世代Switch2に向けた野望まで深掘りしている。完全版インタビューと実機プレイレポートは以下のリンクからご覧ください。